はじめに
このブログでは、夫が転職を決意してから新しい職場へ移るまでの約半年間を、妻である私の目線でゆるっと記録していきます。
当時は「え、これからどうなるの?」と不安でいっぱいでしたが、今となっては「あのとき動いておいて本当によかった」と思うことばかりでした。
これから夫の転職を考えている方や、ご家族の転職でモヤモヤしている方の、ちょっとした参考になればうれしいです。
夫が転職を決意した経緯
夫は約15年間、創業100年以上の中小企業で働いていました。営業職として長く勤め、給与も一般的な水準です。
ところがある日、突然の内勤部署への異動辞令が出ました。
会社って、たまに「え、今のタイミング?」と思うような人事をしますよね。まさにそんな感じでした。
実はその頃、私は産後に独立したばかりで、収入もまだ安定していませんでした。(この話はまた別の記事で書こうと思います。)
そんな状況だったこともあり、夫は「辞める」という選択肢は考えず、「そのうち慣れるだろう」と前向きに頑張っていました。
しかし現実は甘くありませんでした。
営業時代とは比べものにならないほど残業が増え、毎日遅くまで働く生活が約2年間続いたのです。
当時の家族構成
当時の家族は、夫、私、そして0歳の娘の3人暮らしでした。
私は娘の育児をしながら、自宅で仕事をしていました。
本格的に仕事が始まったのは産後4か月頃。
慣れない育児と仕事の両立は想像以上に大変で、思うように仕事が進まない毎日でした。
一方の夫は毎日残業続きだったため、平日は寝かしつけまでほぼ私ひとりでこなしていました。
少しずつ変わっていく夫
私から見ても、夫は日に日に疲れがたまり、だんだん顔色まで「大丈夫?」という感じになっていきました。
帰宅すると開口一番、
「今日も上司がさ…」
「会社がさ…」
「他部署がさ…」
と、毎日のように愚痴が止まりません。
「いや、今までそんなキャラじゃなかったやん。」
そう思うくらいの変化でした。
実は夫は、付き合っていた2年間、一度も仕事の愚痴を言ったことがありません。
どちらかというと、愚痴担当は私の方でした。完全に役割逆転です。
そんな夫がここまで変わるなんて、よっぽど精神的に追い詰められていたのだと思います。
話を聞いていると、本来の業務以外の仕事ばかり任されていました。
- 重い荷物を運ぶ肉体労働
- 営業部が対応できない仕事の後処理
- 人手不足のときは営業として応援に入る
要するに、「困ったらとりあえず夫に頼む」という状態です。
私は少しでも前向きになってほしくて、
「雑用を任される人って、それだけ信頼されてるってことじゃない?」
「何でもできる人だから頼られてるんだよ。」
と励まし続けていました。
でも、夫の愚痴は減るどころか、むしろ増える一方。
話す言葉までどんどんネガティブになっていき、私自身も育児・仕事・家事で余裕がなく、お互いにイライラする日が増えていきました。
そもそも営業部にいた頃の夫は、成績も悪くなく、人柄で嫌われるタイプでもありませんでした。
ただ、結婚して私が臨月に入ってからは、会社の飲み会への参加を控えるようになりました。
夫はもともと、誘われた飲み会はほぼ100%参加するタイプ。
それが私の妊娠を機に、断ることが増えたそうです。
すると上司からは、
「そんなに嫁が怖いんか?」
「飲みの付き合いが悪いと飛ばされるぞ。」
と言われるようになったそうです。
異動の理由は今でもわかりません。
ただ、飲み会を断るようになった時期と異動のタイミングが重なっていたこともあり、私は「あれも何か関係があったのかな」と今でも思うことがあります。
私が違和感を覚えた一言
ある日、何気なく夫に言いました。
「でも、残業が多いなら、その分お給料は増えるから少しはいいこともあるよね?」
すると夫は、当たり前のような顔でこう言いました。
「今は内勤だけど営業手当が付いてるから、残業代は出ないよ。」
「……え?」
思わず聞き返しました。
「営業手当と残業代は別じゃないの?」
夫はさらっと言いました。
「うちの会社の営業は残業代が出ない。今まで一度も出たことないよ。」
その瞬間、鳥肌が立ちました。
今なら「それ、本当に大丈夫?」と冷静に言えます。
でも当時の私は、本気で思いました。
「この会社の常識が、夫の中では当たり前になってしまっている。」
事情聴取開始
私はすぐに夫へ質問しました。
確認したかったのは、この3つです。
- 雇用契約書はあるのか
- 就業規則は確認したことがあるのか
- 勤務時間の記録は残っているのか
① 雇用契約書
「15年前に入社したけど、そんなものはもらってない。」
夫は迷いなく言い切りました。
私はその言葉を信じました。
なぜなら夫は、給与明細を過去5年分きちんとクリップでまとめて保管しているような、かなり几帳面な人だからです。
そんな人が、大切な書類をなくすとは思えません。
きっと、本当に受け取っていなかったのだと思いました。
② 就業規則
「内容はなんとなくしか知らない。会社で見たこともない。」
これにも驚きました。
就業規則って、会社で働く上でのルールブックのようなもの。
存在は知っていても、一度も見たことがないという状況でした。
③ タイムカード
勤務時間はアプリで打刻していて、自分で過去の勤務記録を確認できる状態でした。
ここは少し安心しました。
データが残っていることだけは救いでした。
私が夫にお願いしたこと
話を聞き終えた私は、USBメモリを夫に渡して言いました。
「人事に行って、雇用契約書と就業規則を見せてもらって。」
「それから、タイムカードの記録を過去3年分保存してきて。」
夫は「そんな大げさな……」という表情をしていました。
でも、私にはどうしても見過ごせない違和感がありました。
このときはまだ、この行動が私たち家族の人生を大きく動かす第一歩になるなんて、想像もしていませんでした。
夫が15年勤めた会社を辞めると決めた時、私たちはまず『プロの力(転職エージェント)』を頼ることにしました。その時のお話や、会社に対して感じた違和感については、次の記事で詳しく書いています。

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