弁護士さんから残業代請求
いよいよ、弁護士さんから前職場への残業代請求が始まりました。
実際に請求を行うタイミングについては、弁護士さんと相談して決めました。
我が家の場合は、退職月の翌月末に請求することに。
例えば、3月末で退職した場合は、4月末に請求するというタイミングです。
この時期にした理由はいくつかありますが、一番大きかったのは、前職場との関係をすべて終えてから請求したかったからです。
退職後も、
- 保険証の返却
- 退職金の振り込み
など、会社とのやり取りが残ることがあります。
できるだけ余計な心配をせず、すべての手続きを終えてから請求に進みたいと考えました。
残業代の請求金額については、タイムカードや就業規則などをもとに、弁護士さんに計算していただきました。
そして、いよいよ会社へ請求。
ここから、思ってもいなかった展開が始まります。
会社から届いた残業代請求への反論
一般的には、残業代を請求した後、相手側から一定期間内に回答があります。
我が家の場合は、請求から約2週間後に返事が届きました。
詳細な内容は伏せますが、相手側の主張は大きく分けると、次のようなものでした。
- 会社で利用しているタイムカードは社外からでも打刻できるため、実際の出退勤時刻を示すものではない
- 残業手当の代わりとして、月額10,000円を支払っている
- 家庭の事情に合わせて早く出勤することがあり、社内で朝食を取るなど、業務をせずに時間を過ごしていたため、早出の時間は労働時間とは認められない
- 変則的なシフト勤務がある場合は、遅出や早退ができるシステムがあったため、該当日の勤務時間は妥当ではない
この返事を読んだとき、私は正直、「ゼロ回答なんだ……」と受け取りました。
そして、かなりショックでした。
夫は約15年間、真面目に仕事を続けてきました。
部署移動後、仕事量が増えて疲労がどんどんたまっていく姿も、私は近くで見ていました。
「有給、取ったら?」と声をかけても、
「仕事が溜まってるから。」
と言って、なかなか休もうとしませんでした。
会社のために、とにかく仕事をし続けていた夫を見てきただけに、今回の会社側の主張には、なんとも言えない気持ちになりました。
もちろん、まだ戦いが終わったわけではありません。
それでも、
「長く真面目に勤めていても、会社ってこんなに冷たいものなんだ……」
と感じてしまったのを覚えています。
相手側の主張に対して私たちが準備したこと
相手側からの返事を受けて、次の弁護士さんとの打ち合わせまでに、私たちでもできる限りの準備をし
を、できるだけ具体的に整理したのです。
例えば、
タイムカードについて
タイムカードは、必ず会社の敷地内で打刻していたこと。
位置情報が残っているものもあったため、その点も含めて整理しました。
「月額10,000円が残業代」という主張について
会社側は、残業手当の代わりとして月額10,000円を支払っていたと主張していました。
しかし、夫にはそのような説明を受けた記憶がなく、雇用契約書も受け取っていませんでした。
そのため、その点についても自分たちの記憶を整理しました。
「早出して暇を潰していた」という主張について
家庭の事情で早く出勤することがあったのは事実でした。
ただし、早く会社に着いた日は、実際には仕事をしていました。
そして、会社に着いても特に業務がない場合は、会社以外の場所で時間を潰していたこともありました。
「早く出勤して社内で朝食を食べながら暇を潰していた」というような状況ではなかったのです。
遅出・早退のシステムについて
変則的なシフト勤務がある場合、遅出や早退ができるシステムがあったこと自体は事実でした。
ただ、実際には仕事量が多く、制度を十分に利用できていませんでした。
このことについては、上司も把握していました。
ほかにも、
- 仕事量が多かったこと
- 部署内だけでは処理しきれないほどの仕事を抱えていたこと
- その状況について上司に相談していたこと
- 相談した際に上司から言われた言葉
- 会社側が状況を把握していたにもかかわらず、改善されないまま常態化していたこと
など、思い出せることをできるだけ細かく書き出しました。
時間が経つほど記憶は曖昧になってしまうので、「あのとき、こう言われた」「この日はこうだった」ということも、覚えているうちに記録しておきました。
そして、打ち合わせの日までに、まとめた内容を弁護士さんへ共有しました。
2回目の弁護士さんとの打ち合わせ
そして、2回目の弁護士さんとの打ち合わせの日。
相手側の主張を確認した弁護士さんから、はっきりと言われました。
「相手方の主張内容では、らちが明かず、ゼロ回答と見做しました。裁判の準備をしておきましょう。」
「裁判」という言葉に緊張した私たち
……裁判。
その言葉を聞いた瞬間、私は一気に緊張しました。
当事者は夫なのに、なぜか私までガチガチに(笑)。
まさか、残業代の請求から本当に「裁判」という言葉が出てくるとは思っていなかったんです。
続けて弁護士さんから、
「まずは一度、相手方の弁護士さんに一報を入れます。こちらがゼロ回答と受け取ったこと、今後、裁判も視野に入れて準備を進めることを事前に伝えます」と説明がありました。
私たちも、相手側からここまで強い反論が来るとは予想していませんでした。
正直、
「話し合いである程度まとまるのかな」
くらいに考えていたので、まさか裁判の準備をすることになるとは思っていませんでした。
弁護士さんに依頼して良かったと思った瞬間
でも、そんな状況の中で、弁護士さんが
「らちが明かないので、戦いましょう」
という姿勢を見せてくれたことは、私たちにとって大きな支えでした。
会社側のあまりにも冷たい対応に、正直どうしたらいいのか分からなくなっていた私たちにとって、毅然と対応してくれるプロがいる。
それだけで、ものすごく心強かったです。
「弁護士さんにお願いして、本当に良かった」
と、改めて思いました。
もし今、旦那さんが会社でつらい思いをしていて、
「会社に何か言ったら、逆に責められるんじゃないか」
「会社から冷たくあしらわれたらどうしよう」
と不安になっている方がいるなら、まずは労働問題に詳しい弁護士さんに相談してみるのも一つの方法だと思います。
実際に依頼するかどうかは別として、「味方になってくれる専門家がいる」というだけでも、気持ちの持ち方は大きく変わります。
そして、我が家のハラハラは、まだ終わりません……。
次回は、弁護士さんが相手方の弁護士さんに一報を入れた後、実際に事態がどう動いていったのかを書いていきます。
💡 我が家が弁護士さんに相談する前に調べた「無料相談ができて、親身に話を聞いてくれた弁護士事務所」については、おすすめの相談先まとめ記事にまとめています。
※後日リンクを設定予定です。


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